
標高600mに自生する山葡萄バッグ
乾燥・ひご加工
伐採した蔓は、天候を見ながら1週間~10日間、日影で干し、しっかり乾燥させます。
乾燥させた蔓をなめし、かごの種類や編み方に応じた幅、厚みのひごをつくります。
はさみで幅を3ミリ、8ミリ・・・に切り、かんなをかけ厚さを0.1~0.3ミリにそろえます。
工業製品ではないため1本1本性質が異なり、また節があったり、うねっているため、均一の厚さ、幅にそろえるには、熟練の技が必要です。
編む
水を含ませ編みやすくした山葡萄のひごを、木型に固定し、底部分から編んでいきます。
編みが均一になるよう、なめしても消えない癖を手で触れて確かめながら矯正しつつ、微妙な力加減で進めます。
最後に細かいケバをタワシなどでのぞき、薄く蜜蝋を塗ってしあげます。
古来から愛される山葡萄
山葡萄は昔から、「実」は食に、蔓は様々なものに利用されてきました。
籠としても利用されていて、古くは東北「丸山遺跡」より、山葡萄籠の化石が発掘されています。
そんな日常的に使用されていた山葡萄籠ですが、現状では非常に高価で稀少性の高い「いつかは持ちたい憧れの籠」になっています。
そこで今回、「幅広い年齢層の方に気軽に使って頂けること」をコンセプトに製作された高品質、完全国内サポートで低価格、和装、洋装問わず使える籠バッグです。
こちらの山葡萄籠は中国製ですが、一年に限られた時期でしか採取することができない極めて稀少な商品となっております。
「自分色に育てる籠」と言われていて、年月が経つにつれ色艶が増してアメ色に変化していきます。
また、山葡萄の蔓は空気中の水分を吸ったり吐いたりすることから「呼吸している」ともいわれています。
実際、夏場と冬場で測ってみると籠の重量が異なります。
そのため、表示重量は通年を通した平均値を記載させて頂いております。